Rose Madder by Stephen King
S・キングのサスペンス…と思いきやファンタジー?
このままでは、殺される― ある朝、シーツについた小さな血の染みを みつけて、ローズはそう口にしていた。優秀な 刑事の夫ノーマンも、家ではサディストの暴君。 結婚後の14年間暴行を受け続けたローズは 心身ともにもう限界だった。逃げだそう。あの人の 手の届かないところへ―。だが、家出をした妻を ノーマンが許すはずがない。残忍な狂気と妄執を バネに夫の執拗な追跡が始まった。 Bookデータベースより | |
今から10年近く前、初めて英語で読んだスティーブン・キングの長編作品。
「もう一度読み直すかも?」と思って、一度読んだペーパーバックもたいていは取ってあるんですが、
この本はもう手元にありません。が、頭にrose madder色の花を着けたミノタウロスの邪悪な表紙は
今でもはっきり覚えています。
のようなサスペンス仕立てのものを期待していたのですが、読み進めるとなんと…
ファンタジー????
DVから逃げるにも、当然、警察に駆け込むわけにはいかず、そして足がつくような行動も
避けなければならず、周到に準備をして逃げ出す描写はとてもサスペンスフル!
暴力夫からどうにか逃げ出し、結婚指輪を質に入れようとしたローズは、ある絵を気に入り、
結婚指輪と交換してもらうことに。そこで素敵な男性とも知り合ったり、仕事を偶然オファーされたり、
第2の人生の始まり…だが当然そこに、執拗な暴力夫が追いかけてきて…というあたりもすごく
面白かったのだけど、ローズが手に入れた絵の世界が動き出して、ギリシャ神話のような世界が
出てきたあたりで「これはファンタジーだったのね」と、ちょっと興ざめ…。
描写も細かく難解な表現も多くて、500ページ近い本書を読むのはかなりヘビーでした。
このレビューを読むにあたって、ちょっと本作についても調べてみたら、スティーブン・キングは
「ああ、やっぱりね」と納得してしまいました。
今読んでみたらまた違う印象を受けるとは思いますが、まぁ、キング作品なら他のものを
読みたいな…と思います!
翻訳版