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The Time Traveler's Wife  愛する人を待つことの喜びと苦しみ…
 

 シカゴの図書館で司書として働く28歳のヘンリーは、

ある日クレアという20歳の女性と出会う。初対面のクレアは、

ヘンリーに向かってこう告げた。「あなたのことを知ってる!

ずっと前から…」

 

実はヘンリーは、遺伝子の異常により、自分の意思とは

関係なく不意に「タイムトラベル」してしまう特異な体質の

持ち主。そのため、クレアは子供時代に自分の所にタイム

トラベルしてきた30代以降のヘンリーとすでに何度も会って

いたのだった。現在28歳のヘンリーは、まだそのことを

知る由もないのだが…。

 

やがて2人は結婚するが、いつ、どこへタイムスリップして

しまうか分からない、そして戻ってくるかすら分からない

ヘンリーを待ち続けるクレアと、タイムトラベル先で生き

延びるのに精いっぱいのヘンリー。

 

2人の未来には、過酷な運命が待っていた…。

 

 
数年前に近所の書店の洋書セールで買った本です。
顔の見えない幼い女の子の隣に脱ぎそろえられた男物の靴。
 
不本意ながら、さよならを言う間もなく去って行った者、そして取り残された者…
 
そんな雰囲気の表紙の写真に惹かれて、思わず手にとり、裏表紙を見ると、、、
 

初めて2人が出会ったとき…クレアは6才、ヘンリーは36才だった。

そして2人は、クレアが22歳、ヘンリーが30歳のときに結婚した。

 
えっ、どういうこと?
 
主人公のヘンリーは、遺伝子の異常により、なんと自分の意思とは関係なく過去や未来に
タイムトラベルしてしまう特異な体質。そんなバカな…と思うかもしれないけど、現実離れした
突拍子もない設定というよりは、「自分ではコントロールできない状況に置かれてしまった
人々の物語」という意味で違和感は感じませんでした。
 
話はヘンリーとクレアの視点から交互に語られ、時間も過去に戻ったり、未来に行ったり、
ぽんぽん飛びます。
 
6歳のクレアにとっては、未来からやってきた大人のヘンリーは知らない相手だけど、
ヘンリーはその時点ですでにクレアのことをよく知っていて…逆に、現在20歳のクレアに
とって、子供時代にヘンリーに会ったのは過去のことだけど、今28歳のヘンリーにとっては、
子供時代のクレアに会いに行くのは未来のことになるわけで…って、この辺が読んでいて
すごく面白かった!(ややこしい?)
 
なんで彼はあの時あんなことを言ったんだろう」とか、ふとしたことも、別の時間の別の
視点での語りを読むことで、「あっ、そういうことだったんだ」と一種の謎解きになっています。
断片的だった過去や未来が少しずつ繋がっていく所が、(主人公が過去を何度もやり直す)
 
過去や未来に行くことは決して楽しいことではなく、タイムトラベルすると素っ裸になって
しまうヘンリーは、服や食べ物を確保するために盗みをしたり、人を傷つけることも。
そしてそんなヘンリーが、無事にしているかどうか、いつ帰ってくるかどうか…なんの答えも
ないまま待ち続けなければいけないクレア。
 
時空を超えたロマンス」というよりは、「運命や状況を受け入れることの大切さと辛さ」、
愛する人をひたすら待ち続ける喜びと苦しみ」を痛感するような作品でした。 
500ページを超える長編で、ちょっとずつ読んでいたので、結構時間もかかったし…。
ラストは一気に読みましたが、時にはページをめくるのが辛いような展開もあり、特に
後半以降はかなり重~~い気分で読んでました。でも、その辛さを忘れさせてくれるような
爽やかなラストにジーンとさせられます(涙)
 
読んでました。最近また調べてみたら、映画の制作は順調に進んでるみたいです!ヘンリー役は
 
翻訳版は、以前『タイムトラベラーズワイフ』というタイトルで出ていましたが、改題されたようです。
前にamazonで表紙を見たら、あまりパッとしない感じのイラストだったので、改訂版のこちらの方が
本のイメージと合ってるんじゃないかな。 
 
翻訳版